国士、松井一郎市長へ捧げる

かつて『国士』と呼ばれる人がいた

 

司馬遼太郎

 

と言う。

 

日本の歴史を紡ぎ、日本の人の生き様を描き、そして日本の未来の行く末を照らして見せた、そんな思想家だった。

日本が生んだ最高の歴史小説だった。

 

彼は日本人に希望を見ようとした。

日本人に希望を与えようとした。

日本人に道を指し示そうとした。

なぜか?

日本人を愛していたから。勿論。

日本の歴史に誇りを持っていたから。勿論、そう。

 

ただ一つ、違う点がある。

彼は自分の運命と闘っていた。

自分の中の、絶望と闘っていた。

自分の中の、孤独と闘っていた。

彼には闘わなければ、これから日本がどういった運命を辿るのかが見えていた。

 

そして1996年に73歳で亡くなるまで、数多くの歴史小説を世に送り出し、東大阪市の自宅で息を引き取った。

彼は大阪を愛し、大阪で作品を作り続けた。

その作風の基調低音には、高貴なる精神、利他の精神への賛美の音がする。

学問を愛し、他者を労わり、自立した、個人の凛とした精神。

司馬遼太郎さんは大阪の風景の中にこそ、日本が失ったそんな可能性を見出していたように思える。

 

 

司馬遼太郎さんだけではない。

 

大阪には、無名の国士がいる。

 

市井の中で生活を送る、名もなき国士がいる。

 

決して雄弁ではなく、語るべき何物も持たないかに見える国士がいる。

 

彼等は行動で語る。姿勢で語る。

彼等の胸の底は静かだが、熱く煮えたぎるマグマのように燃えている。

 

冷たい国士など、存在しない。

たとえそう見えたとしても。

彼等の胸のうちには、今にも溢れそうな程、愛が満ちている。勇気が満ちている。

 

 

大阪を前へ進める、と。

そう決意したお二人の目には、司馬遼太郎さんの目にした景色がきっと映っていた。

凛とした、慈愛と勇気と知性に満ちた日本人。

そして大阪が、それを取り戻すと。

取り戻さなければ、日本は滅びると。

 

 

そして月日は流れ、多くの事は成し遂げられ、いくつかの事は堰き止められた。

 

人は老い、疲れ、また挫折に破れ、希望は打ち砕かれる。これもまた、摂理

 

そう、摂理。

 

 

司馬遼太郎さんは、何と闘っていたのか。

暗闇の中に火を灯すべく、始めからたった一人で闘っていた。。

 

火を灯す者がいれば、それに続く者がいる。

 

 

松井一郎市長。

あなたの灯した道筋に、今は多くの人達が続いております。

そしてまた、我々は次の人達がその灯りを道標と出来るように、この暗闇の中をたった一人だとしても、必ず燦々と輝く灯火をここ大阪の地に灯して見せます。

 

国士、と呼ばせて下さい。

あなたの残した道程が、我々にそう呼ばせるのです。

どうか、この先も見守っていて下さい。

この大阪を前へ進める、アナタに続く者達の闘いと祈りを。

 

そしていつか、この長い旅路の果てに、私の好きなONEPIECEから、こう言いたいです。

 

人の夢は終わらねえ

 

と。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまでお読み頂き有難うございました☺️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪イケメンを虜にする『陰徳』のススメ 後編(大海賊時代)

こんにちは😊

テルマンTYです。本日もブログを書かせて頂きます。

 

さて、前編において大阪イケメンと東京イケメンの違いを論じさせて頂きました。

 

後編においては、大阪イケメンをなんと虜にしてしまう陰徳の積み方をご紹介したいと思います!

 

大阪イケメンは前編において説明しましたように、地元愛を持っている事が圧倒的に多いように思います。

寧ろその地元愛こそが彼等をしてカッコ良く見させているといっても過言ではありません。

 

彼等の魅力の中心は、自分の事を貶されることは一向に構わないが仲間や故郷を侮辱される時には全力で立ち向かう、といった赤髪のシャンクスを彷彿とさせるある種の義侠心から来ているように思われます。

 

この令和の時代に、この特異な精神性を保っている地域は日本の中でも有数ではないでしょうか。

彼等は大阪に誇りを持ち、大阪で出会えた仲間達を何より大切に思っている。

そしてこの地で生まれ育った自分自身の人生を肯定している。

私にはそう見えます。そしてそれは、素晴らしい事だと思っております。

 

ここで大阪イケメンに憧れる皆様にお伝えしなければならない大切なことが一つあります。

 

それは、彼等の誇りは架空の存在ではなく、目に見え、触れられる大阪という街そのものから来ているという点です。

そう、丁度サンジや料理人達が、海上レストラン・バラティエを口では貶しつつ、心の奥底で誇りに感じているように。(ONE PIECEを知らない方すいません。。)

 

そうと分かれば、アナタ様の為すべきことは1つしかございません。

そうです。アナタは彼等の大切にしている物を磨いてあげれば良いのです。

やる事は単純、彼等の大切にしているこの大阪という街、

我々一人一人の今日の行動によって左右出来る、この生きた大阪という街が良くなるように、明るい明日に向かって一歩でも前へ進められるように行動すれば、それはそのまま彼等の心に直接アクセスするように、彼等の心を掴めることでしょう。

ただ、皆様お気づきのように、それには長い期間とひたすらに続く毎日の継続が必要になって参ります。

アナタはアナタ自身を磨くように、この大阪という街を磨かなければいけない。

例えばコンビニで店員さんに有難う、と微笑んであげる。

例えば職場で家で「どんな時でも」周りに安らぎと喜びを与えられる人になること。

例えば新しく入った後輩に、アナタの経験を伝える方法を、常にアップデートし伝え続けること。

例えば悪意や憎しみを、アナタの心で濾過して他者への慈しみに変えること。

もっと簡単なことも山程あります。

ゴミを拾うこと。不満ではなく、解決法を見出すこと。身嗜みを整えること。

人の美点を見つけ出すこと。褒めること、前向きに叱ること。良き先輩であること。良き同僚であること。良き恋人であること。

孤独な人に寄り添うこと。

それから、

自転車のマナーに気を配ること(笑)

 

文字通り、この街を良くする為にアナタの出来ることはありったけの夢をかき集めても余る程、無限大の大海原さながらに広がっています。

簡単なことから、難しいことまで。

ただ一つ言えるのは、長い長い継続が必要であるということです。

1年や2年ですらなく、10年や20年もしくはそれ以上かもしれない。

人が気づくか気付かないか、それすらもどうでもよくなる程長期に渡ってかもしれません。

 

そしてその間、アナタ方の目当てとしていたイケメン達はアナタの陰徳に全く無頓着、無関心かもしれません。

いや、それどころか彼等の心を掴むのはそんな陰徳とは無縁の人達のように見えることも一度や二度ではないことでしょう。

海図のない航海のような不安に襲われることもあるかもしれません。

信じられるのは、アナタの胸のうちに秘められた黄金の意志というコンパスだけなのですから。。

 

長い長い旅の途中である日、アナタはまるで遭難したかのような、独りぼっちの気持ち、海の孤島に置き去りにされたかのような孤独をきっと感じる日が来るでしょう。

そう、良き意志は裏切られ、善意は打ちひしがれ、そして継続は骨折りに終わる。

何度となく繰り返されて来た、この世の摂理をまざまざと目の当たりすることでしょう。

 

アナタはそこで投げ出すでしょうか。

それとも、、?

 

己の赫(あし)を食いちぎり、他者を利したあの人のように、アナタはアナタ自身を越えることが出来るでしょうか。

もしかしたら、独りぼっちだと思っていたその海の孤島にこそ、アナタの大切な人がいるのかもしれません。

 

大阪を愛する大阪イケメンを虜にするには、アナタ自身が大阪を愛し、そして大阪を良くしていくこと。

シンプルではありますが、それは一つの近道に違いありません。

そしてその過程でアナタは気づくことでしょう。

自分は大阪を磨いていたつもりが、結局のところ、自分自身の心を磨いていたことに。

 

自分自身の心を直接磨くことが出来た人は、必ず魅力的な人に違いありません。

 

そしてそれこそが、私がお薦めする、大阪イケメンを虜にする最良の陰徳のススメでございます。

 

本日もお読み頂き、有難うございました。☺️

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪イケメンを虜にする 『陰徳』のススメ

こんにちは❗️

大阪をこよなく愛するホテルマンの独り言日記へようこそ。

今宵も一人、誰へ語ると言うでもなく思う所を述べさせて頂きます。

 

大阪に住んでいると、電車を利用する機会が良くあります。

御堂筋線環状線、各種私鉄等。

何とはなしに見ていると、俗に言うイケメンが多いな〜とふと気付く瞬間が多々あります。

東京に住んでいる時も勿論それは思ったのですが、東京は街自体が圧倒的なキラキラ感を発していることもあり、街行くイケメン達もある意味当たり前の光景の中に溶け込んでいる節があるようです。

大阪も日本第二の都会ということもあり、都心部は十分なキラキラ感があるのですが、やはり全体として見れば日本の大いなる田舎の側面も否定出来ず、イケメン単体の放つ、辺りの雰囲気までも明るくする匂い立つようなキラキラ感を防ぎきることが未だ出来ずにいるようです。

 

東京イケメンと大阪イケメンの違いについて論じますとおそらくインターネット空間がパンクすると思いますので、簡潔に私見を述べますと

東京イケメンは、固有の土地柄や地方の土着性とは無縁の、ある種個々独立した嗜好や流行に対するセンスによって非常に垢抜け、洗練された雰囲気を醸し出しているように感じます。

対して大阪イケメンですが、個々独立した嗜好やセンスによって洗練された雰囲気を醸し出している点は同じなのですが、そのさらに根っこの部分に大阪と言う土地柄への深い愛情や思いのような物を持っているように感じます。

それはある意味洗練とは真逆のベクトルに作用する可能性すらある物です。

悪く言うとある種の『ダサさ』に繋がりかねない、そんな可能性を孕んだ諸刃の剣です。

 

彼らは、大阪を愛し、自分の育って来た街に対して懐かしさに似た憧憬を抱いています。

どれだけ流行を追い、最新のトレンドに身を任せていても彼等の心の奥底には、大阪への尽きることのない愛情が脈々(ミャクミャク)と流れ続けているかのようです。

それは例えて言えば、クラス一の人気者が部活に恋愛、バイトに合コンと大勢の友達に囲まれながらも、生まれ育った街の幼馴染のことをいつも大切に考えているような、そんな情景であるかもしれません。

 

自らのルーツを切り捨てることが『出来た』東京BOYと、

自らのルーツを切り捨てることを『拒否した』大阪BOY

この対比は、少々乱暴ではありますが両名のコントラストとしては興味深い視点ではないかと思います。

 

ロケットも打ち上げが成功すればブースターを切り離します

余計な重さと空気抵抗は、エネルギーの無駄とスピードの低下に繋がるからです。

大阪に生まれ育ち、このグローバルな世界の潮流に飛び込んで行く大阪BOYにとって、自らの土着性、そのルーツへこだわりと愛情を持ち続けることは、リスクとなり得るのでしょうか?

 

おそらく答えはYESでしょう。

 

そして彼等はそれを分かっているのでしょう。

言葉ではなく心で

うるさくて、人情で溢れていて、人懐っこくて、どこか打算的だけど憎めない、、

そんなステレオタイプの大阪のイメージを越えたところに、彼等の大阪を思う気持ちが伝わってくるようです。

捨てたいけど、どうしても捨てられない。

そんな気持ちを彼等ならこう言うのではないでしょうか。

 

『やっぱ好きやねん。』

 

と。

 

次回はそんな彼等を虜にする『陰徳』のススメをご提案したいと思います!

 

ここまでお読みいただいた皆様、有難うございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺たちのホワイトベース 大阪

こんにちは!

大阪をこよなく愛するホテルマンTYでございます。

春になり、街にはフレッシュなスーツ姿の新入社員の方々や新入学生の方々

歩いているのを見かけるようになりましたね。😊

皆様とても素敵で若々しく、社会に爽やかな一筋の風が吹き抜けていくような

素晴らしい影響を与えている様子を見ていると、社会が彼らに何かを要求する前に、

彼等は既に、計り知れない大きな価値を私共に与えてくれていたのだなと

思わずにはいられません。

 

 

さて、本日はホワイトベースと大阪について語りたいと思います。

 

ホワイトベース

唐突なワードに困惑された方もいらっしゃると思います。そう

 

 

 

ご存知の「あれ」でございます。

あれ」と大阪との間に何か関係があるとお思いでしょうか?

勿論、直接の関係はございません。

どちらかというと、東京に対する大阪の関係、巨人に対する阪神の関係は

地球連邦に対するジオン公国の関係に近いと言えるかもしれません。

 

体制に対する反体制、豊かなる地球に憧れを抱くコロニーの住人

道頓堀に飛び込む阪神ファンは、ある意味ア・バオア・クーに散っていった

哀戦士達の生まれ変わりなのかもしれません。

 

さて、現実的にはジオン公国に親和性があり、

ランバ・ラルドズル・ザビのような強面でありながら

戦士としての情を知る漢達に率いられるのが似合う「大阪」という街ですが、

本日は私は願望も込めてこの街を連邦の誇る最高の戦艦ホワイトベースになぞらえてみたいと思っております。

 

 

ホワイトベースとは、

日本が誇るアニメーション作品の傑作機動戦士ガンダムに登場する

戦艦空母(ガンダムモビルスーツを格納・修理出来る宇宙戦艦)の一つでございます。

 

ガンダムは、あのポピュラーな外見とは裏腹に、ジオン公国の兵士達から白い悪魔と呼ばれておりました。

では木馬はどうでしょう?

何やら可愛らしい呼び名ではありますが、同時にどこか恐ろしい

 

死への道程

 

を思い起こさせるような響きを感じるのは私だけでございましょうか。

 

まさしくジオン公国の兵士達にとっては、白い悪魔を搭載した白い要塞、

メガ粒子砲によって多くの仲間達を葬ってきた

恐怖と敵意の対象であったことでしょう。

それが木馬ホワイトベースの異名でございました。

 

それはある意味、ホワイトベースの乗組員達にとっても同じことであったのではないでしょうか?

元々は自分達の居住コロニーに攻撃を受けた民間人が、脱出の為に乗り込んだ船がホワイトベースでございました。

つまり乗組員達にとっては避難所であり、仮設住宅であり、またある種の牢獄ですらあり、

さらに言うと一つ間違えば全員にとっての

 

白い墓場

 

にすらなり得る存在だったのです。

ホワイトベースには目的があり、向かうべき場所があり、それを阻止しようとする敵が

おり、解決すべき日々の課題がありました。

劇中では描かれずとも、

乗組員たちは夜毎一人になりベッドでホワイトベースの天井を眺めながら、いつか必ずここから生還し自分達の居るべき場所へ辿り着くことを決意していたに違いありません。

まだ怒りに燃える闘志があるなら。。

まだ絶望に沈む哀しみがあるなら。。

と自らを奮い立たせながら、、。

 

私は、大阪も同じだと思うのです。

この街がもし目的を放棄し、危機感を失い、安逸な日々を只浪費するだけならば

それは格納庫に閉ざされたホワイトベースの中で怯えているのと同じことです。

まるで牢獄のようなその空間の中で保証されるのは、束の間の安全のみ。

それと引き換えに生じるのは

互いへの不信、孤独、モラルの崩壊、

永遠に続くかのように思われる閉塞感

550000馬力の出力も、マッハ12のスピードも宝の持ち腐れ。

いずれ内部崩壊してドレン少尉にでも生け捕りにされることでしょう。

 

 

あえて言わせて頂いて、よろしいでしょうか?

 

ホワイトベースには宇宙が似合う、と。

大阪には次世代への発展が似合うのだ、と。

 

そして停滞と安逸への欲望こそが、カスである、と。

 

 

宇宙を飛ぶホワイトベースガンダムは、数奇な運命に弄ばれながら

赤い彗星シャアと名もなき少年アムロとの不思議な宿命によって

ついには連邦軍ジオン軍との戦いに終止符を打つに至りました。

ただの脱出船に乗り込んだ子供たちは、いつからか掴み取った自らの意志の力

一時にせよ人類の宿願を果たしたのでした。

 

我々の母なる船、大阪はどこへ向かうのでしょうか?

大阪はきっと多くの人たちを救えるでしょう。

大阪には多くの武器があり、食糧があり、そして頼れる乗組員(ちょっと自転車のマナーが悪い)もいます。

弾幕薄いよ、何やってんの!と叱られる日もあるかもしれません。

でもそれは同じ船に乗る仲間だからです。

私たちの大阪(ホワイトベース)はこの悲惨と憎悪に満ちた戦いを終わらせて、

ジオンも連邦も、皆が自分自身の

「ああ、ここが俺(私)のいるべき場所だな」と思える世界を作る為に

マッハを超える速度で走り闘い続けている哀戦士たちなのですから。

 

 

 

こんなに嬉しいことはない。

私は心からそう思います。

 

 

 

ここまで読んで頂き、有難うございました😊

一人だけど独りじゃないin UMEDA

皆様、こんにちは。^_^

東京から大阪へ来たホテルマン、TYでございます。

本日はお休みの為、梅田のタリーズコーヒーでゆっくりしつつ、ブログを書いていこうかと思います。

拙い点が多々あるとは思いますが、お付き合い頂けると大変嬉しく思います。😊

 

 

私は休みの日になるとよく江坂から御堂筋線に乗って梅田に出かけます。

 

梅田と言うのは、大阪で一番の繁華街でございまして、東京で言うところの新宿と思って頂ければ間違いはないでしょう。

 

個人的なことで恐縮ですが、私はカフェが好きでございまして休みの日には必ずと言っていい程カフェに行きます。

 

勿論私が住んでおります江坂も、関西の東京と言われるようにスタバもあればユニクロもあり、東急ハンズの関西1号店があるほどに都会ではあります。

 

ですが、私は半ば無意識的なほどスムーズな動きで改札機をSuicaでチェックインし、御堂筋線の電車に乗り込みます。

向かうは梅田一択でございます。

 

 

 

東京に次ぐ大都会、大阪。

その中心地である梅田という街は、やはり素晴らしい街でございます。

来年には、梅田の北も再開発が完成しさらに大規模で懐の深い街へと進化するようでございます。

ネット上では梅田の地下ダンジョンがさらに迷宮化するという歓喜の声も聞かれますが、東京駅や新宿駅の地下を一人彷徨うのが好きだった私には朗報以外の何物でもございません。

 

カフェから梅田の喧騒を眺めていると、さまざまな思いが胸に湧き上がって参ります。

仕事のことや、大阪のこれから。

これまで出会った人々の顔や思い。

 

 

一人ではあっても独りではなかったあの頃。

 

 

東京は一人に優しい街に私には思えました。

 

 

大阪は、梅田はどうでしょうか。

私はその一点の答えが欲しくて、今日もやって来たのかもしれません。

今はまだ確たる返答を頂いてはおりませんが、

きっとこの街は私の問いかけに、とっておきの大阪らしい回答を用意してくれているのだと私は信じております。

 

 

街は誰かのものではなく、

街はそこへ来た全てを受け入れる

 

 

言葉にすればこれだけですが、これほどに深く神秘に満ちた命題が他にありますでしょうか。

 

全てとは何でしょう。

健常者、病んだ人、何かを辞めた人、何かを始めた人、何かから逃れた人、何かを追求している人、希望に満ちた人、希望に捨てられた人、家のない人、家はあるが居場所はない人、恋する人、恋に恋する人、復讐に燃える人、慈愛に満ちた人、死を決意した人、生きる喜びを知った人。孤独に救われた人。

 

みんな懸命に人生を探して、傷ついて、笑って、泣いて、喜んで。

 

そんな皆様方をただ黙って分け隔てなく受け入れる。

そんな土壌にこの大阪梅田がなって欲しいと私は今日もタリーズでコーヒーをすすりながら、心から祈っております。

 

 

ここまで読んで頂いた皆様、本日も有難うございました。🙂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪よどこへ行く 前編

こんばんは❗️

大阪在住のホテルマンが徒然なるままに所感を述べさせて頂きます。

本日のタイトルは大阪よどこへ行く、でございます。

 

大阪についてネットで調べていると、様々な意見や印象が出て参ります。

その中で特に興味を惹かれたご意見を何人かの方が述べておられました。

 

大阪は中国に似ている。

 

このご意見、どう受け止めれば良いか多少判断に迷うところでございます。

そもそも中国という国の放つイメージがこの文脈において、ポジティブなものなのかネガティブなものなのか私には分かりかねます。。

 

いえ、厳密には十分すぎる程に分かってはいるのですが、大阪梅田の地下ダンジョンの数万倍複雑に入り組んだ歴史を持つ、中国という大国を一言で言い表す事に躊躇いが無いと言えば嘘になります。

 

成程、そう言われてみれば似ているような気も致します。

主張が強いところや、郷土愛の深いところ、繋がりを大切にするところ、細かいことは気にしないところ、自由を愛するところ、自由を愛するあまり、自転車のマナーに少々問題があるところ。

 

いずれも偏見には違いありませんが、やはりどこか共通点を感じる方は多数いらっしゃるのではないでしょうか。

 

私もその一人でございます。

 

話は遡りますが、中国は約170年程前、アヘン戦争において欧米列強に屈しました。

今でこそ歴史の1ページとなっておりますが、当時においては大事件だったに違いありません。

 

アジアに激震が走ったことでしょう。

 

中国といえば、東洋の盟主。

アジアの父であり母でありまた孔子を輩出した、名実共に東洋世界におけるリーダーでございます。

それがどこかから台頭してきた夷狄の蛮族如きに完膚なきまで叩きのめされるとは、晴天の霹靂とはこのことだったでしょう。

 

そう、中国は敗れたのです。

あろうことか自分を師と仰ぐアジア諸国の目の前で。

 

朝鮮半島は震撼致しました、勿論日本も衝撃を受けました。ただし、衝撃を受けたその次にはもうすでに論語から西洋の書物へとその手は移っていたようでございます。

この移り変わりの速さは日本の長所であり、また致命的なまでの短所ともなり得る特徴でしょう。

 

朝鮮半島は、中国の没落に殉じる形でその歴史は悲哀と分断の中に埋没する道を選びました。

どの道が正しかったのかは分かりません。

私がここで言いたいのは、アジア諸国は中国の没落とともに、一家離散するようにそれぞれの道を歩んだということでございます。

 

さて、話を我らがジャイアンこと大阪、大阪ことジャイアンに戻しましょう。

 

ジャイアンは無敵です。最強です。

ドラえもんを別にすれば、あの秩序の中では頂点に君臨していると言って過言ではないでしょう、しかも長期に渡って。

のび太から見てもそうです。

出来杉君ですら、ジャイアンに比べれば取るに足りません。おそらく将来的には有名な大学に行き、大企業に入り、年収的には数倍の差がつく可能性が高いですが、正直そんなことはジャイアン的秩序にとっては、蚊ほどの脅威でもございません。

ある意味、ただのませたこどもです。

 

ジャイアンの権威に唯一傷が付くとしたらそれは、皆んなの前で隣町のガキ大将に喧嘩で敗れ降伏した時でしょう。

皆呆然とし、受け入れることに逡巡し、やがて一つの秩序は終わりを迎えるでしょう。

 

そんな風に中国は西洋に敗れ、そして大阪は日本の中でより西洋的秩序を代表する「東京」という大都会に敗れたのでした。。

 

 

 

 

ここまで読んで頂いた皆様、有難うございました。🙂

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京から大阪へ来たホテルマンの日記

はじめまして❗️☺️

2022/3/1より東京から大阪に引っ越して参りました。

大阪の、とあるビジネスホテルで働いております。
 
もともとは関西人で
20年と少し 大阪ではありませんが、関西の地方都市に住んでおりました。
 
東京はやはり皆様の予想どおり、オシャレで洗練されていて、個人主義的で、サッパリしていて、実用的かつユーザー目線で、開放的で最先端で、見かけの冷たさの裏側に他者を受け入れるという真の優しさを包含しつつ、街全体が互いへの余計な詮索を峻拒しているという、、、もう本当に、とってもとってもとってもとっても大好きです、愛しています
いや寧ろ心の底から忠誠を誓っております
以上、終わり。
 
 
と書きたい所ですが、私は関西人でありまして
私の帰るべき場所は関西であり、その関西のリーダー(ジャイアン)は大阪なのであります。
 
『大阪』
 
この名前の響きが関西人にとって、神戸や京都、和歌山、奈良、等々の人々にとってどんな印象を想起するのか、東京及び箱根の関所以東にお住まいの方々に伝わりますでしょうか?
大阪、大阪は、大阪やから、大阪はなあ、大阪には、大阪笑笑、等々
いずれも共通するのは、その後に来る言葉は九分九厘否定的なニュアンスであろうということであります。
 
あまり良い表現ではございませんが、「小便臭い」という言葉がございます。
また「暴力的」という言葉がございます。
それから「がめつい」という言葉がございます。利を追うことに貪欲で、粗暴な様をこのように表現します。
また「地元愛が強い」とも言われます。
こちらは大変素晴らしいことではありますが、一歩間違えると「閉鎖性」に容易に転落する危険を孕んでおります。
「馴れ馴れしい」という声も聞いたことがあります。
 
こうして並べてみますと、ある程度のイメージのようなものが浮かび上がって参ります。

関西人にとって長らく大阪という街は、

汚く粗暴で金勘定にはやたらうるさく、自己主張の強い積年の隣人

と言うことになります。

 
またそれは、ある程度において事実でしょう。

私が子供の頃、一人訪れた大阪の街で道頓堀の橋の上、自転車でやって来た大阪のおばちゃんが生ゴミを川に投げ捨てる光景は、衝撃とともに幼き世間知らずの私の原風景となりました。

 
関西人にとって大阪とは、一面においてそんな印象を与える街なのです。
しかしそれは、まるでオセロの盤面のようにふとしたきっかけで長所となり得ることもまた事実でございましょう。
計算高さは『理知』『聡明さ』に。
粗暴さは方向さえ修正すれば『バイタリティー』や『エネルギー』に変わるかも知れません。
馴れ馴れしさは、『愛情』が強すぎるが故と言うことも出来ましょう。
小便臭さだけは、清潔にして頂くよう心掛けて頂く他はございませんが、、
ただ大阪の街も随分綺麗になりましたので、次第に良くなるに違いありません。
 
関西人にとって大阪は、エネルギーの噴出口のように、過剰なまでのダイナミズムとエネルギーに満ち満ちた街であり、またそうあって欲しいと願う街なのです。
 
先程も思わず漏れてしまいましたが、私は、大阪がまるでジャイアンのようだとずっとずっと思っていたことをここに白状致します。
 
のび太スネ夫はその周りでいつもハラハラとジャイアンの行動に一喜一憂するだけです。
この意見には、大方の関西人の方に賛同頂けるのではないかと私は密かに思っております。
 
このブログでは、そんな大阪の街が世界的都市へと発展していくことを願いつつ、大阪の街の1ビジネスホテルで働く私の目を通して感じた洞察や分析を書いていきたいと考えております。
 
大阪を応援するつもりが、全く違う方向へ行ってしまい多少困惑しておりますが、ジャイアンキングギドラのようなバイタリティを秘めた大阪という街を分析しつつ、大阪をより洗練された日本の中心、世界の商都へと昇華する一助になればと思い、このブログを初めさせて頂きました。
 
大阪にはそれが出来ると、私は信じているからです。
丁度のび太ジャイアンを恐れつつも、その強さと優しさ(映画版に限る)に疑いを抱かないように笑
 
ここまで読んで頂いた皆様有難うございました。